審美治療とは
審美治療とは、歯茎の変色や銀歯などが気になる際に、より良い見た目に整える治療です。歯の美しさだけではなく機能を兼ねそろえてこそ審美治療の意味があります。どれだけ美しくても、歯の機能を果たせなければ健全な治療とは言えません。
当院では、患者様ご希望やお悩みに沿って審美治療をご提案しております。
次のようなお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。
- 歯を白くしたい
- 詰め物や被せ物の変色が気になる
- 銀歯が気になる
- 銀歯によって金属アレルギーが起きている
- 歯のすき間や形が気になる
- 歯茎が変色している
銀歯を白い歯に
銀歯を使用すると、経年劣化によって溶け出した金属イオンが歯茎に沈着して黒くなったり、体に蓄積されて金属アレルギーを発症したりする場合があります。
セレック・プライムスキャンシステム
セレックとは、3Dカメラでデジタルの歯型を採取する光学スキャナー(セレックPrimeScan)と、コンピューターによるCAD/CAM技術を用いた設計・製造によって、スピーディーにセラミックの詰め物や被せ物を作製するシステムです。当院では、従来のセレックよりも精度や操作性、スピードに優れた口腔内スキャナーを使用しております。
高解像度のセンサーによって、歯茎の縁を含む細部まで精密に歯型を採取できます。また、スキャンデータから詰め物・被せ物を削り出すセレックPrimeMillは、セラミックからジルコニアまで対応可能です。微細な溝まで正確に再現し、高精度な補綴物を作製できます。
さらに、削り出したジルコニアを加工するセレックSpeedFireも導入しております。クラウンの加工を10~15分と短時間で行えるため、よりスピーディーな治療が可能です。
セラミック治療について
セラミック治療とは、天然歯に近い色と質感のセラミックで歯質を補う治療です。過去に修復した部分をセラミックに交換したり、歯並びや歯の形を改善したりできます。
セラミック治療の特徴は次のとおりです。
天然歯に近い色調
天然歯の複雑な色合いを高精度に再現できるため、周りの天然歯によくなじみます。また、口元が明るくなるため、相手によい印象を与えられるでしょう。
優れた透明感
天然歯特有の透明感を再現できます。ツヤがあるため、衛生的な印象を与えられます。
審美性が持続する
天然歯の透明感と色調が長く持続します。保険適用のレジンのように、経年劣化によって黄色や茶色に変色することがありません。
優れた耐久性
セラミックは耐久性に優れているため、長期間使用できます。また、すり減りにくく、経年によって形態が変わってしまうリスクも低いです。
歯科技工士による最高峰のジルコニアセラミックによる治療
当院のセラミック治療ではセレックによる治療と歯科技工士によるセラミック治療があります。
両方とも同じセラミック治療ですが、歯科技工士によるセラミック治療では患者様一人ひとりに合わせた歯の形や色を再現または患者様のご要望に合わせた人工歯を作製し、熟練の歯科技工士の経験と技術によりご満足いただけるセラミック治療をご提供しています。
セラミック治療が選ばれている理由
従来では、むし歯や外傷などで失った歯質は金属で補うことが一般的でした。強い力が加わったり温度変化や酸の影響を受けたりしても、品質に大きな影響が出ないためです。しかし、銀歯は明らかに人工物だとわかってしまううえに、口の中を暗いイメージにします。
そのため、近年では銀歯よりもセラミックを選ぶ人が増えてきているのです。以前はセラミックも強度が低くて割れやすく、内側を金属にすることで透明感が低いなど、満足できるものではありませんでした。
しかし、CAD/CAM技術の進歩をはじめとした医療技術の発達によって、耐久性と審美性をかね揃えたセラミックを作ることができるようになりました。
セラミックの種類
オールセラミッククラウン
オールセラミッククラウンは、全てがセラミックでできた被せ物です。金属を一切使用しないため、天然歯に近い色調や透明感を再現できます。また、歯の根元や歯茎も黒くならないため、目立ちやすい前歯に適しています。
ジルコニアクラウン
ジルコニアクラウンは、軽くて耐久性に優れたセラミックの被せ物です。人工ダイヤモンドとも呼ばれており、スペースシャトルの外壁に使われているほどに優れた強度を持ちます。硬くて加工が難しい素材ですが、CAD/CAMシステムの進歩によって精密なジルコニアクラウンを作製できるようになりました。
ジルコニアは、噛み合わせが強い奥歯にも使用できます。また、光を透過するため、天然歯に近い透明感を再現できることもメリットです。
ハイブリッドレジンクラウン
ハイブリッドレジンクラウンとは、超微粒子セラミックスをレジンと混ぜ合わせた被せ物です。セラミックの色調と透明感、耐久性に加えて、レジンの粘り強さを持ちます。
メタルセラミッククラウン(メタルボンド)
メタルセラミッククラウンは、金属に白いセラミックを焼き付けた被せ物です。セラミックの審美性と耐久性、金属の強度をかね揃えているため、奥歯やブリッジの治療に適しています。また、内部に使用する金属は生体親和性に優れたゴールドやプラチナ系の貴金属のため、金属アレルギーのリスクが低くなっています。
ラミネートべニア
セラミックによるラミネートべニアとは、歯の表面を薄く削り、シェル状のセラミックを張り付ける治療法です。歯を削る量が少ないため、天然歯の寿命を大きく縮めることがありません。前歯のすき間を改善したい、形や色をきれいにしたい場合に適しています。
セラミックインレー/アンレー
奥歯に使用するセラミックの詰め物です。優れた透明感があり、経年劣化で変色しません。レジンよりもすり減りにくく、噛み合わせが変化しにくいこともメリットです。
セレックによるセラミック
3Dカメラを使用して口腔内スキャンを行い、コンピューターで設計・製造を管理するCAD/CAM技術を組み合わせて、印象材で歯型を取ることなくスピーディーにセラミックの詰め物・被せ物を製造するシステムです。
治療期間の短縮や型取りが不要で患者様の負担の軽減ができ、セラミック製のため、白い歯で金属アレルギーがなく耐久性のあるセラミック治療です。